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0810 EXHIBITION
小林幸恵さんと櫻井大吾さんの展示「0810EXHIBITION」
を見てきました。

0810EXHIBITION
8.10[mon]ー15[sat]
11:30〜22:30(金曜・土曜23:00)
DADACAFE
http://www.religare.biz/dada_top.html
03-3350-2245

デザイナーの櫻井さんと、ご飯をたべつつ、真面目な話をしました。

現在、一般に「デザイン」と言う言葉や概念的なものが広まってきたのはよいものの、
その一方、安易に「デザイン」という言葉が使われすぎている。
デザインとはあくまで「意匠計画」「意匠設計」のことであって、
あくまで問題解決の手段のひとつにすぎない と私は考えているのですが
(少なくとも、私はそういう教育を受けた。)
現在の日本ではそのデザイン行為のうち「意匠」の部分だけがクローズアップされすぎていて、
「計画」「設計」はおろか、それ以前の「思考」がおろそかにされすぎている。
ここ10年くらいの間に、パソコンの普及によって易々と
「自称デザイナー(過去の基準でいうとオペレーターのレベルだが、
版下作成技術が職人芸でなくなってしまったために大量生産された「デザイナー」)」によって、
レベルが低い制作物が大量に生産され、質の低い「自称『デザイン』」によって、
逆に社会全体の美意識は低下している。

今後「デザイナー」として生き残れるかを分けるのは、思考ができるか、
思考からどれだけの計画を展開できるか、それをクライアントに伝えることができるか、
自分自身はそういう仕事の仕方をすると決める、その意志を強く持てるか?
そこんとこの根性の違いではないか?というような話をした。
そしてそういう根性は私たちにはあるはずだ と…

文章にしてみると、ますます真面目だな!!

結局「意匠」の部分に関しては、好みでしかないわけだから、
数学で言うところの「エレガントな解答」に近い、
いかに美しい形で、スマートに問題を解決するか?
という能力が今後問われてくると思いました。
もはやそれは個人の美意識というか、プライドの問題なのかもしれないけど、
そういう人にわたしはなりたい。

私は、現在はデザイナーではありませんが、一応デザイン教育を受けたものとしてですね、
断固その辺は、主張していきたいのであります。
by petit_montre | 2009-08-15 01:36 | 日記
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